NIPPON文学シリーズ

 

 

Story

 

作品概要

 

椅子のない部屋,出口の封鎖された公園,坂の真ん中の我が家。外へ逃れることが決してできない三つの場所,三つの時間。いつものポピュリズム,こんにちは全体主義,世界同時多発(する)愚劣,ああイデオロギー……。マジックミラーにぐるりを囲われた糞ったれな今このとき,わたしとあなたのあいだに〈愛〉は可能なのか。
黙らない。手離さない。希望なんて言葉では追いつかない。
期待と忘却の織りなすリズムにのれ!



作者について

 

松原俊太郎|Shuntaro Matsubara

1988年,熊本生まれ。神戸大学経済学部卒。独学で文学を学ぶ。2015年,処女戯曲『みちゆき』が第15回AAF戯曲賞(愛知県芸術劇場主催)大賞を受賞。地点のアトリエ「アンダースロー」で演劇と出会い,同劇場発行の雑誌『地下室』の主筆として編集に関わる。連載戯曲『忘れる日本人』は宮本常一『忘れられた日本人』,モーリス・ブランショ『期待 忘却』をモチーフに半年間かけて執筆された。

 

 

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